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あなたは、NISA(ニーサ)について耳にしたことはあるけれど、よく分からない難しいものだと思っていたりしませんか?
2014年に始まったNISAも制度が始まって3年目に突入。
今更NISAの事なんて聞けない…と思っても、ご安心を。
今日は、NISAについてと、2016年のNISAがどうなるかについて解説していきます!(`・ω・´)/
目次
NISAとはどんな制度?NISAの基本を解説!
NISAとはなんですか?とNISAをよく知らないあなたのために、NISAとはなにか分かりやすく解説していきます。
NISAとは愛称で、正式名称を「少額投資非課税制度」といいます。
何でNISAと呼ばれているかというと、イギリスで行われている非課税制度の英語の名称(Individual Savings Account)を略し、頭にN(ニッポン)を付けたためです。このため、日本版ISAとも呼ばれています。
このNISAは2014年1月から始まり、2016年で3年目に突入しました。
さて、このNISAは具体的にどんな制度かと言いますと、
「NISAの口座を開設して年間120万円まで株や投資信託に投資をした場合、その益や配当にかかる税金を非課税にしますよ」
というものです。
・配当金や売買益にかかる税金が非課税(本来は20.315%)
・購入できる金額の上限は、年間で120万円(平成27年までは年間100万円)で、売却しても使った枠は戻らない
・120万円を使い切らなかった場合でも、残額を翌年に繰り越すことはできない(その年だけ!)
・非課税の期間は5年間
・口座は一人につき一つだけしか開設できない
少額投資非課税制度の少額とは、この120万円を指すのですね。
メリットは、配当金や売買益にかかる税金が非課税ということ
デメリットは、損失が出ても確定申告にて繰越損失の申告ができない
などといったことが大きいです。
120万円が上限なので、少額から始めたい初心者にもピッタリな制度といえますね。
ポイントさえ押さえれば、通常の取引とあまり変わらないので応用も簡単です。
金融庁や日本証券業協会のホームページにも、NISAの分かりやすい説明やリーフレットが公開されています。こちらもあわせて覗いてみるといいですね。
NISAで投資信託!
NISAでの投資の対象は、株と投資信託です。
銀行に行った際に、銀行の人から「NISAで投資信託に興味ありませんか?」などと声を掛けられた経験もあるかもしれません。
投資信託とは、投資家が出資した資金を専門家に信託手数料を支払った上で資産運用をしてもらい、運用するというものです。
少額の資金でも投資ができるのが特長です。
毎月一定金額を買い付ける投信積立などプランを決めてできるものや、分配金のありなし、商品に組み込まれている銘柄など、投資信託にも種類や違いがあります。
NISAで投資信託をするメリットは、売却益が非課税であることはもちろん、この違いをうまく活用して投資できること、株よりも少額から始められるので120万円の非課税枠にどう割り振るか考えやすい、ということです。
デメリットは、リスクを抑えたり分散したりできるということで、リターンは必ずしも大きいものではないということと、投資信託は手数料がかさみやすいということです。
分配金再投資の場合は手数料が無料の証券会社などもありますので、そういったものを活用したいですね。
NISAで投資信託をしている人のブログや投資信託のランキングなど、おすすめの投資信託を紹介しているものも参考に、自分にピッタリの投資信託を見付けられるといいですね。
NISAで株!投資信託との違いは?
NISAでの投資対象には株も含まれますが、投資信託との違いはどんなものでしょうか。
投資信託と違って、株は取引金額が大きくなりがちです。また、投資信託はあらかじめ銘柄が組み合わされたものであるのに対し、株は個々の銘柄を自分で選んで投資します。
ただ、ETF(上場投信)という上場している投資信託もありますので、そういった場合は株と同じ取得方法になります。
NISAで株の投資をする場合、売却時の売買益と配当金は非課税です。
NISAでの株の買い方は、通常の特定口座などで取引する際とほとんど変わりませんが、注文の際に口座の区分をNISAに切り替えておかないと通常の特定口座などでの取引になってしまうのでここだけ注意です。
非課税の制度であるNISAを利用する時に人気なのは、長期に渡って持っていられる株で、かつ取得価格が120万円を下回る株のようです。
ですが、初心者や少額で何度も取引したいという人は、少しずつ売買を繰り返すことも多いようです。
いろいろな使い方を考えることができる制度ですね。
NISA口座ってどうやって作るの??
さて、いざNISA口座を作ってみよう!と思ってもどうしていいか分かりませんよね。
NISA口座を作成するのはそこまで難しくありませんので、解説していきますね。
NISAの口座開設に必要な書類は?
NISA口座の開設に必要な書類ではずせないのが、住民票の写しとマイナンバーです。
マイナンバー
2015年まではマイナンバー制度がなかったのでマイナンバーは不要でしたが、2016年からは株の口座開設にはマイナンバーが必要になりました。
「なぜマイナンバー?」「マイナンバーを提出することによってお金の流れが捕捉され、デメリットしか感じない・・・」と思うかもしれませんが、公的サービスの事務簡素化やコストの削減につながる制度でもあることから、現在は必須になっています。
国税庁のホームページ等でも公開されていますが、2016年からは税金の関係書類にもマイナンバーが必要になりました。けっこう身近になりつつありますね。
基本的にはマイナンバーカードやマイナンバー通知カードのコピーが必須ですが、マネックス証券、野村証券、みずほ銀行など、証券会社によっては、マイナンバー記載ありの住民票でもOKのところもあるようです。
なお、現在マイナンバーが必要なのは証券会社の口座開設であり、銀行口座の口座開設と少し制度が違うので注意です。
住民票
過去にNISAのキャンペーンで、住民票の取得を手数料無料で代行してくれる、という証券会社(SBI証券など)もありました。今もあるかもしれません。
松井証券など、住民票取得代行をしていない証券会社の場合、自分で住民票を取得しましょう。
住民票は、マイナンバー制度が始まってから記載事項が増えました。
市役所等で住民票の取得を請求する際、今までは「本籍地や続柄を載せますか?」と聞かれていただけなのが、「個人番号(マイナンバー)を載せますか?」と聞かれたり、請求書類に選択するところができていたりします。
住民票の種類は1つですが、選択するところが増えたために何種類もあるかのように少し複雑になりました。
転居をしている場合、住民票の除票の写しが必要なこともありますので、証券会社に確認しましょう。
もし引越しをしたことがある場合、いつだったかを確認して手続きしましょう。
また、海外在住の場合はNISA制度を利用できません。日本に居住していることが条件になります。
NISA口座開設までの流れは?
次に、NISA口座が開設されるまでの流れです。
取引できるNISA口座数は1人に対して1つまでですので、その点が適正かどうか税務署で審査する必要があります。
審査に少し時間がかかることもありますので、余裕を持って手続きしましょう。
【今現在どこにもNISA口座を開設していない場合】
(1)NISA口座はないが既に証券会社に特定口座を持っている場合→証券会社にNISAの申し込みをする
NISA口座も通常の株の口座ももっていない場合→証券会社に口座開設の申し込みをする
(2)申込書類と本人確認資料のコピー、住民票の写し、マイナンバーカードのコピーなどを証券会社に提出する
(3)証券会社が税務署にNISA口座の開設の申請をするので、審査後に口座が開設される
「NISA口座のみ」という使い方はできないところが多いようです。ベースとなる特定口座や一般口座などを開設し、その上でNISA口座を追加するという形になります。
【他の証券会社にNISA口座を開設している場合(現在の証券会社にNISA口座を残す場合)】
(1)いまNISA口座を開設している証券会社に連絡し、金融商品取引業者変更届を入手する
(2)金融商品取引業者変更届を記入の上、いまNISA口座を開設している証券会社に提出する
(3)手続き完了すると、非課税管理勘定廃止通知書が郵送されてくるので、NISA口座を開設したい証券会社にNISAの申し込み書類とともに郵送する
【他の証券会社にNISA口座を開設している場合(現在の証券会社のNISA口座を廃止する場合)】
(1)いまNISA口座を開設している証券会社に連絡し、非課税口座廃止届出書を入手する
(2)非課税口座廃止届出書を記入、返送
(3)手続きが終わると、非課税管理勘定廃止通知書が郵送されてくるので、NISA口座を開設したい証券会社にNISAの申し込み書類とともに郵送する
NISA口座を他の証券会社に変更する際は、方法が2つあることが分かりました。
今後また元の証券会社にNISA口座を戻すかも、という際は解約せず口座を残しておくこともできるんですね。
NISA口座を複数使って取引することはできませんので、このような移動の手続きが必要になります。
NISA制度ができた当初は、NISA口座を開設したら最低でも4年は変更できないという期間の縛りがありましたが、現在そのデメリットは改正されています。ですが、NISA口座で取引すると翌年まで証券会社の変更ができません。
なお、これは移動の手続きですので、移管(株を他の口座に移すこと)とは異なりますので注意です。
何度も変更する必要のないように、おすすめの証券会社などの口コミを知ったり、自分で比較してみることが大切です。
NISAの取引で手数料はかかるの?
株の取引をする際、手数料がかかりますよね。それってNISA口座も同じなのでしょうか。
証券会社を一部抜粋して、調べてみました。
SBI証券・・・国内株(買・売)、海外ETF(買)の手数料を2014~2015年は無料→2016年以降も恒久無料へ
マネックス証券・・・国内株(買・売)の手数料無料、米国株・中国株の買付手数料を全額キャッシュバック
みずほ銀行・・・各投資信託により異なる手数料
楽天証券・・・国内株(買・売)、海外ETF(買)無料(注文の時点では手数料を含む資金を仮拘束し、夕方以降に手数料返還)
大和証券・・・コースにより異なる。現物取引の最低手数料1080円
野村証券・・・コースにより異なる。現物取引の最低手数料150円
このように比較すると、証券会社により手数料が大きく異なることが分かりました。
キャッシュバック等のキャンペーンを利用し、お得にNISAを使いたいですね。
NISA口座で配当金が出るみたい。どうすればいい?
NISA口座での売却益・配当金は非課税ということを先ほど解説しましたが、配当金に関して絶対気を付けておかなければならない落とし穴があります。
あなたは、郵便局で株の配当金を現金で受け取っている人を見たことはありませんか?
NISAの場合、その受け取り方では非課税にならないのです。
配当金の受け取り方は3つあります。
(1)郵送された配当金領収書を郵便局へ持ち込み、現金を受け取る方法(配当金領収証方式)
(2)銀行の口座に振り込むよう設定しておく方法(登録配当金受領口座方式・個別銘柄指定方式)
(3)証券口座へ入金されるよう設定する方法(株式数比例配分方式)
このうち(1)と(2)は課税の対象になり、源泉徴収されてしまいます。
(3)の方式のみが非課税の対象ですので、ここは忘れずに設定の変更をしておきましょう。証券会社のホームページのマイページや会員専用ページから変更することができます。
また投資信託の場合、分配金をNISA預かりして再投資した場合も非課税になります。
NISA口座って確定申告はどうなるの?
NISA口座は非課税ですので、NISA口座に関してはそもそも確定申告をする必要がありません。
確定申告をしなければならない他の事柄がある場合、もちろんそれに関しては確定申告が必要です。
株の確定申告で代表的なものが損益通算に関わるものですが、もしNISA口座で損失が出ても、他の特定口座や一般口座での利益と合わせて損益通算することはできません。
NISA口座で取引する人が確定申告できないのではなく、NISA口座で取引したものが確定申告できないのです。
他の口座の分はちゃんと確定申告できますので、分けて考えましょう。
配当に関する申告も、NISA口座に関しては不要です。
NISA口座のメリットは、益を出せば非課税なのでお得ということ、デメリットは損が出れば損益通算ができないので損ということです。
ぜひ頑張って利益を出しましょう(`・ω・´)/
2016年のNISAはいつから開始?
2016年のNISAの枠で株を買おうと思った場合、いつから買えるのでしょうか?
もう2016年に入っていますので「いまさら?」と思うかもしれませんが、NISA口座の非課税の期間はいつからか知るのは大切です。改めて確認してみましょう。
「2016年なんだから、1月1日から開始でしょ?」と思うかもしれませんが、これが実は意外なことに前年の終わりから既に2016年のNISA対象になっているのです。
NISAで取引した株がいつ受渡日になるかで計算します。2015年の取引分の場合、受渡日が12月30日までになってないといけなくて、この場合最終約定日は12月25日です。
2016年の一番最初に受渡日か来るのが1月4日ですので、約定日は2015年の12月28日になります。
つまり、2015年の12月28日に購入して約定したものは、2016年のNISAの枠に入るのです。
2016年のNISAの開始日が前年ってなんだか不思議ですが、こういう事情があったのですね!来年おすすめの株の情報などをもとに株を買うときは、この期間も参考にして下さいね。
来年の運試しでNISAの枠を使って株を買うこともできますね!(*`・ω・´*)ちょっと面白そう。
NISA口座のまとめ
今日はNISA口座についてまとめてきましたが、いかがでしたか?
NISA口座は非課税で、枠が決まっていたり住民票が必要だったりいろいろ制約がありますが、株を取引するにあたって心強い口座であることが分かりましたね。
管理人かっぱもNISA制度が始まってすぐにNISA口座を開設しました。
手続きはわりと簡単だった記憶があります。
NISA制度が始まった年と現在で、いろいろ制度が変わったりしました。来年もしかするとまた内容が変わるかもしれません。
制度改正しながら、NISAの歴史も成長しているのですね。
あなたの「NISAってよく分からん!」って悩みが少しでも解決できたなら嬉しいです。
NISAで情報があればまとめていこうと思っていますので、また読んでくださいね!(^Θ^)ノシ