あなたは、株式併合という言葉に悩んだり、意味が分からなくなったりしたことはありませんか?
あまり馴染みのない言葉だけどたま~~に出てくる株式併合。
今日は、その株式併合について、解説していきます(^Θ^)
株式併合って一体なに?
株式併合とは、文字のとおり「株式を併合」することです。
「いま株式市場に流通していたり株主が保有している株は、〇月〇日から、今までの株5株分(株の数はケースにより異なります)で1株になります」という制度です。
株の数が減ってしまって損な気がしますが、ちゃんと新しい1株は集約した分の株価になりますので、安心してくださいね。
これをお団子で例えてみましょう(・Θ・)
これが株式併合です。
上記の場合、元々の1株の株価は10円、4月1日から、いままでの株5株分で1株とみなし、新しい株価は50円になる、ということです。
何で株式併合をするの?
そもそも株式併合って何でする必要があるの?ということですが、
株の発行のしすぎなどで管理する株の個数が多くなり、株の管理に充てる経費を削減する目的で株式併合をすることが多いです。
また、株式分割の結果、株主が思った以上に多くなって、株式併合をすることもあります。
(株式分割は、株式併合とは真逆の制度です。株式分割についてはこちらで解説していきます。)
最近では、単元株1000株を100株に変更するのと同時に、株式併合をするケースが増えています。
これは、東証の定める「望ましい投資単位の水準」である5万円から50万円の範囲に投資単位を維持させる目的があります。
つまり、単元株を変えたら株価が安くなりすぎたので、株式併合をして投資しやすい株価にしよう、ということです。
単元株についてはこちらにまとめましたので、詳しく知りたいと思ったらこちらも読んでくださいね。
株式併合って、何か影響があるの?
実際に、自分の保有している株が株式併合すると決まった時、どうなってしまうのでしょうか。
株式併合は、勝手に決まったりはしません。株主総会の特別決議で決まります。
特別決議は、普通決議よりも厳しく、普通決議が出席株主の議決権の過半数の賛成が必要なのに対し、特別決議は出席株主の議決権の3分の2以上の賛成が必要です。
なぜ普通より厳しめかというと、株式併合により株主が不利になる可能性があるからです。
株式併合を行うと、例えば3株を1株にする場合、
500株÷3株=166.6666・・
と、500株持っている株主は1株に満たない余りが出ることになります。この1株に満たない株を端株(はかぶ)といいます。
それに、単元株100株で残りの66株と端株、どうしましょう、となりますよね。
この単元に満たない株(単元未満株といいます)と端株を、会社に買い取ってもらうか、買い増して単元株になるまで揃えるかどちらかになります。
ただ、端株や単元未満株が出るような株式併合は、最近ではあまり目にしないので、こういったことはまれかもしれません。
単元未満株を買い増して単元株にするには、単元未満株取引を利用します。詳しくは別ページで解説しますね。
株式併合とはこれだった【まとめ】
株式併合についてまとめてきましたが、いかがでしたか?
いくつかの数の株がまとめられてできた新しい株は、集約した分の株価になるということ、株主総会の特別決議で決定するほど簡単に決めれない慎重なものであるということ、単元未満株と端株が出る可能性があること
が分かりましたね。
管理人かっぱは、まだ持っている株に株式併合が行われた経験はありませんが、今後もしも株式併合があったら、今回まとめたことを改めて思い出そう、と思っています!
今回はちょっと難しい内容でしたが、このまとめで、株式併合についてのあなたの悩みが解決できたなら嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!また次回も読んでくださいね!(^Θ^)